有名オフィスチェアの歴史

椅子の歴史は紀元前3000年ごろの古代エジプトにまで遡ります。
以来、時代の移り変わりと共に、椅子の役割も変わってきました。
ここでは「Spina」につながるチェアの系譜をたどります。

紀元前3000年ごろの古代エジプトに起源を発する椅子。当初は権威の象徴として登場し、特権階級しか手にすることの出来ないものでした。しかし、時代を経るにつれ様式美から機能美を追究するようになり、産業革命による大量生産で一般的な生活用品として使われるようになりました。

19世紀の終わりから20世紀の初めにかけて、様々な新しい技術や新素材が開発されると共に、有機的な曲線のみで構成された「アールヌーボー」といった美術運動も盛んになりました。これをきっかけに、その後のデザインに大きな影響を及ぼす運動が各地で展開されていきます。腰を掛ける椅子ではなく、空間をデザインするチェアへと変遷を遂げて行くのです。

1948年に登場した「イームズ シェルチェア」。ニューヨークの現代美術館で開催されたイベント「ローコスト家具デザイン国際コンペ」で初めて紹介されたこの椅子は、チャールズ・イームズ&レイ・イームズのデザインによるものです。1950年に製品化されたこの椅子は、軽さと優れたデザイン性とが人気を呼び、世界中で親しまれるようになりました。

「イームズ」の後を継いだのが「アーロンチェア」です。1994年にハーマンミラー社が発表して以来、世界中のオフィスに普及しました。人間工学に基づき人間の骨格や体型などを踏まえて設計されたため、身体のラインと同じく直線のラインが一つもないのが特長です。弾力性のある座面が腰をサポートすると同時に、蒸れにくいメッシュ素材を使用し蒸れずに長時間座ることが可能になったため、オフィスワーカーから圧倒的な支持を得るようになりました。

このように、優れた椅子はデザイン性と機能性を兼ね備えています。中でも「Spina」は機能性を徹底的に突き詰めました。独自の機能で、どんな座り方をしても常に正しい姿勢を維持してくれる。体重を優しく受止めてくれる感覚を「Spina」は味わえます。人が椅子に合わせるのではなく、椅子が人に合わせる。「Spina」こそ、従来の椅子の概念を超えた、まさに究極のチェアと言えるのではないでしょうか。